AWSクラウドデザインパターンガイドを読みました

前提

  • クラウドって結局何をどうできるんだろう
  • AWSの名前は知ってるけど、EC2以外に何があるの?

・・・という状態で読みました。

設計ガイド

Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド

Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド

内容はシナリオベースで、この課題のときにはこういうパターンで解決する、というものなので、何ができるのかを把握するにはいいと思います。具体的にどういう設定にするかは記述されていません。内容は http://aws.clouddesignpattern.org/ で、書籍の48パターン+αが記載されているので、ブックマークにいれておいていいかも。手元においておきたい人は書籍を買っていいかと思います。

実装ガイド

Amazon Web Services クラウドデザインパターン実装ガイド

Amazon Web Services クラウドデザインパターン実装ガイド

こちらもシナリオベースで解説されていますが、実装ガイドということで、「動画配信サイト」「Eコーマスサイト」「販促キャンペーンサイト」の3パターンで具体的にAWSの画面と何を設定するかまで書かれています。私は2章までは実際に動かして試しましたが、3章以降はドメイン取得する必要があるようだったので試していません!スナップショットを取ったり、スペックの変更をする程度なら数クリックで可能、ということは分かりました。

感想

クラウドについて全く知らない人が概要を把握する&入門用として読むべき、といってもいいぐらいの書籍なのではないかと思います。AWSで複数サービスを組み合わせるだけで可能なことが多いので、知っているだけで別世界になるかなと。もう全部クラウドでいいんじゃないかな(仮面ライダーのマンガ風に)

AWSで仮想プライベートクラウド!ってことが出来るのはびっくりしました。現実的には一発で環境をクラウドにまるっと全部移行、というのは難しいので、既存環境と併用できるのは大きいですね。お仕事でサーバ発注したことはありますが、数ヶ月かかった上に、部品組み込みミスで最終的に全て揃うまで半年!なんて悲しい事件もありました・・・。あとスペックは正直どの程度がいいか困るので、柔軟に変更できるのはありがたいです。壊れた時のために予備サーバ購入、というのも解消できるのはありがたい。・・・オンプレミスでの運用管理で覚えたことが全てムダになるとは思わないですが、クラウドを活用するなら発想の転換が必要ですね。面倒な部分はクラウド活用でずいぶんと楽になるなー、という印象です。いやホント絶対こっちの方が楽。